シュタイナー

モラーリッシェ・ファンタジー―なぜ道徳規則は先取できないか

だいぶ前の記事ですが、『ファンタジー神話と現代』について書いた記事で、シュタイナーの哲学主著『自由の哲学』の中で展開されるモラーリッシェ・ファンタジー(道徳的想像力)について、道徳的の部分にアクセントを置くことの問題について軽く言及しました…

エンデとシュタイナー

せっかくなので、少し生産的な議論をしてみようということで、エンデ―シュタイナー―ゲーテというラインを見る一つの見方を概略的に書いてみたいと思います。といいますのも、この点を詳細に述べようと思えば、かなり膨大な前準備と論証が必要になるでしょう…

「ミヒャエル・エンデの貨幣観」雑感

最近出たばかりの『ミヒャエル・エンデの貨幣観』という本が、だいぶ前から気になっていたのですが、たまたま図書館に入っていたため読みました。それについて、個人的にかなり書きたいことができたので、感想がてらまとめたいと思います。 錬金術? さて、…

「ミヒャエル・エンデの貨幣観」雑感

最近出たばかりの『ミヒャエル・エンデの貨幣観』という本が、だいぶ前から気になっていたのですが、たまたま図書館に入っていたため読みました。それについて、個人的にかなり書きたいことができたので、感想がてらまとめたいと思います。 錬金術? さて、…

社会有機体3分節論について

かなり前から、そのうちまとまった記事を書くとかいいつつ、3分節論のことを全然書いてないので、『社会問題の核心』を再読したついでに少しまとめてみようかと。参考文献は、『現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心』(イザラ版)、『社会の未来』(春…

若きシュタイナーと個人主義的アナーキズム

とある本を購入しようかどうか迷っていて、ちょっと検索かけてみたら、シュタイナーのジョン・ヘンリー・マッケイ宛の書簡が面白そうだということが判明し、それを原文で読んでみたものの、今日届いた当該の本(『シュタイナー危機の時代を生きる』)に全訳…

ニーチェ読書会のあとに…

Twitterの有志で不定期的にSkype読書会を行っているのですが、先日行ったニーチェの『道徳の系譜』読書会後、参加者の方々が独自にまとめや考察を行ってらっしゃるので、僕も真似してやってみよっかな☆的な軽い気持ちで。あんまり本格的なことは書けませんけ…

私訳『自然と我々の理想』

昨日、Twitter上で、高橋巌先生の『若きシュタイナーとその時代』で一部が取り上げられている(自伝の7章にもあります。自伝は邦訳では西川訳と伊藤訳が出ています。)、シュタイナーのマリー・オイゲーニエ・デレ・グラツィエへの書簡、GA30所収『自然と我…